市場と分析

JDIが中間決算167億円の赤字。E Ink との業務提携で電子ペーパーを採用するスマホは現れる?

11月9日、ジャパンディスプレイ(JDI)が2016年の中間決算を発表し、4月から9月の連結決算で売上高が前年同時期から27%減の3709億円へと落ち込み、最終損益は167億円の赤字となりました。
スマートフォン向け液晶パネルの販売不振、為替の円高の影響が原因とのことです。

主要顧客であるAPPLEがiPhoneの販売不振の影響が大きく、前年同期の赤字3億円と比べて大幅に悪化しています。

金融支援を求めている産業革新機構との協議は継続中とのことです。
通期の数字については、見通しが立たないとして開示されませんでした。

そんななか、台湾のE Ink と業務提携の締結合意と発表がありました。
E Ink の電子ペーパーをラインアップに加えることで、デジタルサイネージやモバイル事業の強化と共に、さまざまなディスプレイメーカーが進出をはかっている自動車分野へも、車載ディスプレイを供給したい考えです。

参考リンク:
JDIニュースリリース E Ink Holdingsとの業務提携について

実例は少ないがスマートフォンでの電子ペーパーの採用も

電子ペーパーは書き換えスピードが遅い上にカラー化の普及が遅れており、スマートフォンではほとんど使用されません。
しかし、液晶や有機ELと比べて長時間の利用でも目に優しく、きわめて省電力の表示媒体のため、根強いファンがいます。
特にAmazonのKindle Paperwhite のような電子書籍リーダーではたいへん人気があります。

Yota Phone2

まず真っ先にあげられるのが、ロシアのYOTAが発売している YotaPhone シリーズの端末でしょう。
背面が電子ペーパーの端末で、日本でも関心の高いスマートフォンです。
残念なのはYotaPhone2の発売が2014年の年末で、2年ほど前であり、それ以降、新機種は発売されていません。

また日本ではガラケーの時代に、日立がW61Hで背面に電子ペーパーを採用したこともあります。
HUAWEIのP8では、日本では販売されませんでしたが、電子ペーパーの背面カバーがありました。

huaweip8eink

今のところ上記の理由からメインディスプレイには向きませんが、サブディスプレイとして用いるのでしたら、差別化としてはなかなかおもしろいパーツではないでしょうか。
せっかくモバイル用ディスプレイに強いJDIとの提携なので、これを機会にどこか試しに採用してくれればなどと期待してしまいます。

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