市場と分析

東芝、上半期営業黒字へ転換。中国製スマートフォンの内部ストレージ大容量化が追い風に

不正会計問題がまだ記憶に新しい東芝ですが、2016年中間決算(4-9月期)が発表され、営業損益が967億円の黒字となりました。
前年同期は891億の赤字のため、1800億円強の改善です。

業績を引っ張ったのは半導体部門です。
なかでも中国でスマートフォンのメモリ容量が想定以上に増加したことが大きな要因としてあげられています。
円高により減収減益となったものの、これにより3%程度を予想していた利益率が12%と大幅に上昇しました。

Xiaomi Mi MIX

XIAOMI MI MIX の高スペック版は
256GBの内部ストレージを備える

ここでいうメモリは内部ストレージとして利用されるNAND型フラッシュメモリです。
(DRAM事業はすでに撤退してフラッシュメモリに注力しています)

中国メーカーのスマートフォンでは、内部ストレージが著しく増加しています。

ここ最近発売、発表されたフラッグシップクラスのスマートフォンでは、128GBや256GBのストレージを採用している機種が多く、64GBだと少なく感じてしまうほどです。
日本円で2万前後のエントリークラスでも、32GBのストレージ容量を持つ機種はめずらしいものではありません。

この流れはもうしばらく、来年初頭までは続くとおもわれます。

ただ現在の好調さは、Note7の発火事故を機に中国のスマートフォン市場が活性化しており東芝へのフラッシュメモリの発注が増加したことと、Samsungの工場の火災で需要が逼迫したことが大きく影響しています。

次期主力の技術とされる、3次元(3D)構造NAND型フラッシュメモリでは、量産化にSamsungより一歩も二歩も遅れているのが現状です。

JDIのようにひとつの市場に頼りすぎると、好調時はよいものの、流れが変わるとあっという間に苦境に転じる業種でもありますので、今後の動向は気になります。

参考リンク:
東芝 2016年度 第2四半期決算説明会

-市場と分析
-, ,