モバイル技術

JDIがスマートフォン向け見開き型液晶ディスプレイを開発。新しいコンセプトでも先行するSAMSUNGに追いつけるか

一昔前、日本でガラケー全盛期に流行ったデザインとして、折りたたみ式というのがありました。
というよりも、今でもキャリアからガラケーとして販売されているフィーチャーフォンのほとんどがこの折りたたみ式です。

折りたたみ式は日本以外でも需要はあるようで、今年には中国のGIONEEが、折りたたみ式のスマートフォンをGionee W909を発売しています。

もっともガラケー系の折りたたみ式は縦ですが、来年には書籍のような横の見開き方ディスプレイのスマートフォンが登場しそうです。

JDIの折りたたみ式、ライバルのサムスンも有機ELで開発中

iPhoneの販売不振の影響で苦境にあえぐJDIジャパンディスプレイですが、折りたたみ式の液晶ディスプレイを開発中というニュースが出てきました。

すでに中国の携帯電話メーカーと新型の端末を開発し、来年の夏に発売される見込みとのこと。
ただどこのメーカーと提携しているのは不明です。
HUAWEIがJDIのディスプレイを熱心に採用をしているのですが、今のところまったくわかりません。

JDIはこの他にも流行の左右ベゼルレス以上の四方向ベゼルレス液晶の量産化に向けて力を入れており、車載分野への移行だけでなく、モバイル分野でもまだ諦めてはいません。

4辺ベゼルレスのJDIの液晶

4辺ベゼルレスのJDIの液晶

ただ、ライバルであるSAMSUNGも、以前から同じような折りたたみ式のAMOLED端末をはじめ、様々なコンセプトの端末を開発しています。
それどころかスマホそのものが折りたためる端末をも開発しています。
SAMSUNGは来年にも自社で折りたたみスマートフォンを発売すると言われていますし、この分野でもJDIより1歩も2歩も先を行っているというのが現状です。

なによりフレキシブルなディスプレイについては液晶も技術開発が進んでいますが、やはり有機ELの方が柔軟性高いこともあり、なかなか大変なようです。

AMOLEDの価格低下は足踏みするも

有機ELへの移行が遅れているJDIですが、明るい点については、ここへ来て、有機ELの価格下落にストップがかかっていることです。
有機ELはSAMSUNG一強という感じで、価格に下落圧力がかかりにくくなってしまっているのでしょう。
それに、もしかしたら例のNote7の販売中止で大きな損害を被ったことが有機ELの価格にも影響しているのかもしれません。

そんな状況もあって、今年の後半にはかなりのシェアをAMOLEDに取って代わられるという予想もありましたが、中低価格のスマートフォンはまだまだ液晶の方が強い状態で、ここしばらくはJDIの液晶の出荷は好調を取り戻しています。

さらに近い将来に有機ELへの移行がほぼ確実なAPPLEのiPhoneですが、必要な有機ELディスプレイをSAMSUNGがじゅうぶんに供給できないのではないかという噂も流れています。

とはいえ、薄型軽量で低消費電力というモバイル端末にとってきわめて重要なメリットを持つ有機ELへの流れは、今後もなかなか止まらないでしょう。
JDIはまだまだ液晶にも力を入れていますが、液晶技術に革新的な進歩があるか、あるいは有機ELで遅れを取り戻すか、ということが無い限り、今後も難しい戦いが続くことは間違いなさそうです。

参考リンク:
見開ける液晶、JDIがスマホ向け 来夏発売(日経新聞)

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