SIMフリースマホの話題

来年夏に発売予定のONKYOハイレゾSIMフリースマートフォン。高価格帯での勝算はあるか

音響機器メーカーのONKYOは来年ハイレゾSIMフリースマホを発売する予定ですが、12月9日付けで、同社のDP-CMX1というモデルナンバーのAndroidスマートフォンが WI-FI Alliance で認証を取得しています。

IFA2016で噂になったONKYOのスマートフォン

ONKYOがスマートフォンを発売するのではないかと言われ始めたのは、今年のIFA2016のこと。
前年ONKYOでは、小型DAPのDP-X1が販売しており、この新しい製品としてIFAの会場で2種類の製品が参考出展されていました。

ONKYO DP-X1

そのうちの上位モデルは事前の情報で、リアとフロントにカメラを搭載し、MicroSDカードのスロットを1基に減らした(DP-X1はスロット2基)ということで、オーディオファンからは残念な前評判を受けていました。

ところが現地の展示のレポートで、底辺にスピーカーマイクが設けられ、1基に減らされたはずのMicroSDカードのスロットが2基分存在したことなどが、各種のメディアで紹介されたことで、これはスマートフォンなのではないかという噂が広まります。

元々DP-X1は5インチの液晶ディスプレイとAndroidOS(Lolipop)を搭載し、WIFIやBluetooth、GooglePlayにも対応した端末であり、減らされたはずのスロットが2基あるのなら、そのうちの1基はSDカードではなく、SIMのスロットなのではないかというわけです。

スマートフォン事業で富士通と協業

そして10月に、富士通コネクテッドテクノロジーズとの協業が発表。
ドコモのスマートフォン、arrows NX F-01J のオーディオ出力部分をONKYOのエンジニアが監修したことが公表されると共に、2017年には富士通の協力によりハイレゾ対応のSIMフリースマートフォンをONKYOブランドで出すことが発表されました。

日経新聞によると、発売時期は2017年の夏で、価格は8万円前後。
発売初年度で10万台の売上げを目指すとのことです。

目標は初年度販売台数10万台

このDP-CMX1はどこまで競争力があるのでしょうか。
たしかに国内のSIMフリー市場は成長していますが、来年下半期で10万台の目標はだいじょうぶでしょうか。

8万前後となると、まさに各メーカーのフラッグシップクラスとの競争になります。
この価格帯では、iPhone7Plusをはじめ、ZenFone3Deluxe ZS570KL、いずれ日本でも販売されるであろうHUAWEIのMate9やGOOGLEのPixel等がライバルとなります。

今年後半はSIMフリー市場も高価格帯がヒットしているとはいえ、全体の規模ではやはり格安スマホが圧倒的ですし、フラッグシップクラスのSIMフリースマートフォンを購入するユーザーは、ある程度わかっている人が多いでしょうから、富士通との協業というのが果たして効果があるのかは不明です。
DP-X1はSnapdragon800という少し前のSoCを使用していましたが、DP-CMX1はSnapdraong820か、最新の835クラスのSoCが期待されてしまうでしょう。
そういった細部のスペックもより重要になります。

逆にDAPの延長上の製品とすると、ハイエンドの音質を求めるユーザーはスマホ的な通話やカメラなどはむしろ余計な機能として考える人も多いのではないでしょうか。
オーディオとは無関係の機能をつけるならば、その分を本体にまわして欲しいとして、単体のDAPを選ぶ可能性もありそうです。

とはいえ、久しぶりのちゃんとした日本の国内メーカーの参入です。
この製品がヒットすれば、後に続こうとする国内メーカーも出てくるのではないでしょうか。

売れるのは格安スマホとはいえ、利益は高価格帯の方が大きいですし、なにより市場を牽引する力になります。
ということで、SIMフリー市場のためにも、今後の情報が期待される端末です。

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