モバイル技術

3G+LTEへと向かうデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)

2016/09/16

SIMロックフリースマホの魅力として、デュアルSIMモデルが少なからず用意されているというものがあります。
Xperiaのように日本で展開されているモデルではシングルSIMでも、海外ではデュアルSIMスロットを持つモデルが多数用意されていることもめずらしくはありません。

ふたつのSIMスロットを活用し、ひとつのスマートフォンでふたつのSIMを使えるということで、様々な利用方法がおもいうかぶのですが、現実には制限がありなかなかうまくはいきません

Galaxy S7 Edge

GalaxyS7EdgeのデュアルSIM対応モデル

機能別からみたデュアルSIMの種類

現在、デュアルSIMの機能は次の3つに分けられます。

デュアルSIMシングルスタンバイ(DSSS)

SIMスロットはふたつありますが、設定したどちらかのSIMしか使うことができません。
もうひとつのSIMを利用したいときは、切り替える必要があります。

AとB、ふたつのSIMを挿していても、AのSIMに設定しているときはBのSIMで通信はもちろん、待ち受けもできません。

ふたつのSIMを入れ替えて利用したい場合、わざわざSIMスロットを開けて交換をする手間がなく、OSの設定で利用したいSIMに切り替えるだけで済むというメリットがあります。

デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)

ふたつのSIMスロットに挿したSIMで同時に待ち受けをすることができますが、片方が使用中の時はもう片方のSIMは利用できません。

AとBのSIMを挿している場合、AとBの両方の電話番号で待ち受けできます。
ですが、どちらかのSIMに電話がかかってきたら、終了するまでもう片方のSIMでは通信はできません。

通話中も通信をしたい場合は、デュアルSIM機能は使えないので注意です。

デュアルSIMデュアルアクティブ(DSDA)

ふたつのSIMスロットに挿したSIMで同時に待ち受けと通信をすることができます。

AとBのSIMを挿している場合、AとBの両方の電話番号で待ち受けできます。
またどちらかのSIMで通話中でも、もう片方のSIMでも通信が可能です。

日本では利用できない2GのDSDS

すでにデュアルSIMデュアルスタンバイに対応しているスマートフォンはそれなりに発売されていたのですが、これまで日本ではあまり意味はありませんでした。
これは多くのDSDS対応機種が、ひとつづつしかない2G(GSM)と3G(W-CDMA)・4Gとの通信回路を切り替えて使っていたためです。
そのためデュアルスタンバイに対応していても、片方は2Gにならざるを得ません。

これはデュアルSIMは、通信網があまり整備されていない途上国での需要が中心だったことが関係しています。
国内のネットワークは古い2Gが主で、3G以降の設備が整っていないため、速度の速い3Gと、広範囲をカバーする2Gの両方が利用できることが重要でした。
しかし日本では2Gは世界標準のGSM方式を採用しなかった上に、すでに停波していることもあり、デュアルSIMの恩恵を受けることがなかったのです。

ですが、3G以降の通信を複数処理できるモデムが複数あればデュアルSIMで3G、4Gの待ち受けや通信が理論上可能となります。

日本で手にれやすいDSDS対応機種

デュアルSIMデュアルアクティブに対応したSoCが普及していることもあり、海外では3Gと4Gの同時待ち受けが可能な機種が増えています。
XiaomiやOnePlusなどが有名ですが、日本でも比較的手に入れやすく使いやすいSIMロックフリーのスマートフォンでは、

SONY
Xperia X Performance F8132

Samsung
Galaxy S7 Edge SM-G9350

この2機種で3G(W-CDMA)と4G(LTE)の待ち受けが可能という報告が多数上がっています。
どちらもSoCにDSDS対応のSnapdragon820を使用しています。

ただし2機種とも日本の技適を通過したモデルではないので、自己責任での使用となるので要注意です。

日本で正式に販売されているスマートフォンでは、

モトローラ
Moto G4 Plus XT1642

こちらが初の3G(W-CDMA)と4G(LTE)でのデュアルSIMデュアルスタンバイ対応の機種となります。
こちらはスペック的には上記の機種のようなハイエンドでもなく、かといって日本のSIMフリー市場で中心の格安スマホでもないのですが、このデュアルスタンバイのために秘かな人気となっています。
MotoG4 Plus dualsim
また秋にも発売が予定されているZenFone3のシリーズで3Gと4Gの同時待ち受けが可能であり、日本で発売される端末でも可能ではないかと予想されます。

これまではデュアルSIMの機種は上記の事情もあり、廉価なものが中心でした。
ですが、SoCでクアルコムのSnapDragon820が正式に対応していることもあり、今後、フラッグシップ級のSIMフリースマホでも、デュアルSIMを活用できる機種が増えてくることが期待できそうです。

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