SIMフリースマホの話題

WIKOウイコウ のSIMフリースマホTommyが国内発売へ。謎多き多国籍メーカーは日本での展開も積極的に

昨年から日本への進出が予告されていたフランスのWIKOが、同社のスマートフォンTommyを日本で今月2月25日から発売すると発表しました。

WIKO Tommy

Tommyはポップでカラフルなデザインのいわゆる格安スマホにあたるSIMフリースマホです。

メモリは2GB、5インチの液晶はHD画質、LTEカテゴリーは4、USBもMicroUSBと今となってはやや心許ないですが、最低限のスペックはクリアしています。
DSDSには非対応なもののVoLTEにも対応していますし、14,800円のSIMフリースマートフォンとしては悪くなさそうです。

4コアのSnapdragonとしか書いてありませんが、コア数クロック、GPUやその他モデム等の性能から、Snapdragon210もしくは212なのではないかとおもわれます。
(その後、Snapdragon210とニュースメディアに出ていました)

カラー展開はコーポレートカラーであるブリーン(ブルーグリーン)、フラッシュレッド、トゥルーブラックで、今後クールグレイ、サンイエロー、ホットピンクが追加される予定。

WIKO Tommy カラー展開

ユーロ圏での価格が129.99ユーロなので、付加価値税や消費税を考慮しても、あまり変わらない価格です。

興味深いのは、2つめのSIMスロットとMicroSDカードスロットへのアクセスには、背面のカバーを外しさらにバッテリーを外す方法になる点です。
最近のスマホはほとんどがバッテリーの着脱がユーザーの手では不可となっており、Note7の発火事件の時も、海外ではバッテリーが外せたらいいのにという声も少なくありませんでしたが、Tommyのバッテリーは着脱可能となります。

顔の見えない企業WIKO

メーカーのWIKOはフランスの企業で、かなりのシェアを占めますが、その実体はよくわかりません。
設立は2011年でマルセイユに会社はありますが、2013年頃から中国のTINNOモバイルが株式の過半数を所持し、その頃からフランスでシェアを獲得し始めています。

TINNOは、インドの新興メーカーMicromaxや、昨年セキュリティで問題になったアメリカのBLUなど、各国のメーカーを資本下に治めていますが、WIKOはこうした企業とは少し色合いが違うようです。

同じく日本でもALCATELブランドでSIMフリースマホを展開するTCLに似ているような感じです。
今ではTINNOが株式の95%を押さえているとか、マルセイユの本社も社員のうちエンジニアは4名で、実際の企画から製造までもTINNOが担当しているという未確定な情報もあります。

ただALCATELがTCLの傘下に入る前からすでにフランスでかなり実績のあるブランドであったのに対し、WIKOは実質的にTINNOがフランスのベンチャーと組んで育成したブランドのようにおもいます。

フランスでは単純型株式会社(SAS:Société par actions simplifiée)という企業形態がありWIKOもこの形式を取っています。
SASは証券取引所に上場は出来ませんが、代わりに厳格な情報開示の義務はなく、フランスで事業を営みたい外国人投資家が利用することも多い形態です。
日本でもよく知られた企業ではエアバス社やシャネルもこの形態をとっています。

Tommyが売れるようになれば、WIKOの詳しい事情もわかるかもしれません。

WIKOの日本での今後は

2013年の発売以来、低価格路線、つまり格安スマホでフランスの市場シェアを拡大しています。
100ユーロ以下のスマートフォンも多く、格安スマホといってもTommyはWIKOではむしろやや高めの価格帯です。
その一方で、スワロフスキーと提携してスワロフスキージルコニアを使用したスマートフォンや、どのモデルも性能よりもカラフルでポップなカラーリングが特徴的で、若者層へのコミットを強めています。

日本での発売時にはカラー展開を減らすメーカーも多いのに対し、Tommyは現在フランスで4色展開なのを、日本では6色を投入する意気込みです。
製品ページもフランスよりも力を入れていますし、今後、さらなるSIMフリースマホが日本に投入予定ですので、期待できそうです。

参考リンク
WIKO Tommy 製品ページ

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