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HUAWEI P10 と Mate9 のストレージ混在問題。雑な方法は信頼を損なう元に

この春、国内のSIMフリー市場では、フリーテルとUPQの不祥事が発覚しましたが、海外ではHUAWEIが、P10とMate9のストレージ規格の混在について、同社の方針に一部のユーザーから強い批判を受けています。

ストレージ混在問題

もうすでに日本国内でも話題となっていますので、おさらいまでに。

フラッグシップクラスのスマートフォンのスペック表には、ストレージの規格が掲載されることはめずらしくありません。
現在、このクラスでは、ストレージはUFS2.1の規格に対応していることが大半です。

当然、P10やMate9もそんなスマートフォンでしたが、UFS2.1からeMMCまで3種類の規格が混在していると指摘されました。
そして紹介ページからいつの間にかストレージの規格の記載が削除されていたのです。

この件について、HUAWEIは、事実を認め「ストレージに、UFS2.1、UFS2.0、eMMCを適宜使用しているが、実際の使用感には問題はない」との公式見解を発表しました。

たしかに現行の環境では、よほど重量級のゲームでもしない限り、ユーザーが実感できるような差は現れにくいでしょう。
そもそもそういった用途を想定するユーザーは、Kirinを使用する端末ではなく、Snapdragonを採用した端末や、あるいはiPhoneを選ぶでしょう。

また公式のスペック表から削除しているなら法的には問題ないのでしょう。
同機種でもディスプレイの種類が異なるということもよくあります。

とはいえ、Mate9もP10も決してやすいスマートフォンではありません。

当初の発表では、当然、フラッグシップに相応しい規格の半導体を採用していることを謳っていたわけで、ディスプレイの色味のように好みの問題ではありません。
密かに削除して規格を変更してしまうことは、問題があるのではないかとおもわれます。

Mate9は本当にUFS2.1か?

さらに後日、Mate9に関しては「調査の結果すべてUFS2.1を採用している」との回答がありました。
それに伴い公式にもUFS2.1の記載が復活しています。

しかしこれもUFS2.0が混在している(むしろUFS2.0の方が多い?)という指摘がされています。
さらに厄介なことに、UFS2.0の方が高速なストレージを採用している場合もあり、混沌とした状況です。

規格が混在する理由の推測

おそらく世界的に半導体の供給が不足している状況が、今回の要因のひとつではないしょうか。

供給不足はさまざまな理由があげられていますが、頭打ち傾向とはいえ、ここ数年でスマートフォンの需要が著しく増加したことと、製造工程の変革が起こっているため、ストレージも調達が難しくなっています。

実際、SSDでも価格が高騰した状況が半年以上続いていますし、そもそも半導体に限らず、全体的にPCやスマートフォンのパーツが高騰している状態です。

そのためHUAWEIもこれまでのような価格で潤沢にストレージを調達するのが厳しいのではないかとおもわれます。

どのような対応をするべきだったのか

本来ならば、採用パーツの規格の変更があるならば、機種名を変更して出すべきでしょう。
たとえば、Mate9s、P10cのように末尾に一文字加えるだけでもよかったはずです。

もちろんそれだけでもパッケージを含め多額の費用がかかるのはやむを得ないのですが、発覚した際のコストと失う信用を考えれば、トータルでは安く済んだことでしょう。

難しいのでしたら、せめてスペック表から削除するより事前に告知するべきです。

Mate9の状況にいたっては、お粗末としか言いようがありません。

フラッグシップクラスを購入するユーザーは、HUAWEI購入者の一部とはいえ、モバイル業界では1年も経てば状況が大きく変わることはめずらしくありません。
HUAWEIのここ数年の成長はめざましいものがありますが、このような対応を続けていれば、いつシェアが覆されても不思議ではないでしょう。

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