SIMフリースマホの話題

Kickstarterのあやしげなスマホ販売プロジェクトにUlefoneが巻き込まれた顛末

クラウドファンディングで有名なKickstarterではいくつものスマートフォン関連のプロジェクトの資金調達が行われています。
日本でも販売されているSIMフリースマホの Nextbit Robin はその代表的な一例です。

そのKickstarterにひとつのスマートフォンのプロジェクトが開始されていました。

Manaというオランダはユトレヒトの会社がパワフルでありながら手ごろな価格のスマートフォンを販売するというものです。

名前はMana Velocity One (通称V1)
SoCにSnapdragon821、8GBのRAM、5.5インチの有機EL、2Kディスプレイ、16万画素のソニー製デュアルカメラ、光学手ぶれ補正、超音波指紋スキャナーなどなど、これ以外にも現在考えられる最高のスペックのスマートフォンです。

目標額は300,000ユーロ。

ですが、ここで使用されているV1の試作機の写真が日本でも一部の中華フォンマニアに人気の高いUlefoneや、QiKUのスマートフォンとそっくりであり、ロゴを削除して作成されたのではないかという疑いが持たれました。

この件について、Manaは
「完全独自のスマートフォンを制作したかったが不可能で、既存のデザインでOEMの電話を製造するShapeprototype(※)と提携したが、独自のものであるようにPCBやデザインを改良した。
このスマートフォンはOEMデバイスであり2台のデザインを混合してつくられており、意匠権と写真の使用する権利は両者に支払われている」
という主旨の弁解をします。

しかし、Ulefoneはこの電話のデザインは当社のFutureを盗用したもので、Mana とは一切のビジネスの取引がないと明言したのです。

その後、Kickstarterのこのプロジェクトはキャンセルされましたが、作成者のコメントなどは出ていません。

これ以外にも文章も別のプロジェクトからの盗用がバッカーにより指摘されてもいますし、Manaがオランダに実在する会社かどうかも不明です。

それにしても、どうしてUlefoneのFutureを盗用しようと考えたのか、疑問です。
なにしろ極端にベゼルの狭い個性的なデザインで、真のベゼルレスとも言われるほどの印象に残るスマホです。

Ulefone Future
http://ulefone.com/products/future/features.html

もっと没個性的なスマホを選んでいたら、もう少しわかりにくかったかもしれません。

※Shapeprototype自体は深センに実在する製造メーカーで、スタートアップ企業のハードウェア製造を請け負っていますが、本当に提携していたのかもわかりません。

そもそも2016年秋の時点で、このスマートフォンを廉価で作成するのは難しいのではないかとおもわれます。
たしかにXiaomiを筆頭に最新のスペックを控えめな価格で販売するメーカーはありますが、それ以上に、これでもかと最新のスペックとブランドのパーツのみで構成された端末であり、いかにOEMを活用したところで、現実的ではないでしょう。

V1が本当に企画されていたかも、様々な事情を考慮すると疑わしいでしょう。
はじめから詐欺の可能性が濃厚であり、クラウドファンディングで手を出してはいけないタイプのプロジェクトであることは言うまでもないことだとおもいます。

Mana Velocity One | The powerful yet affordable smartphone.
https://www.kickstarter.com/projects/manavelocity/mana-velocity-one-the-powerful-yet-affordable-smar/

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