市場と分析

Google Pixel シリーズはGoogleのスマートフォン戦略の大転換か

満を持して発表されたPixelシリーズの影で、Nexusブランドの事実上の終焉が告知されました。

これまでAndroidのリードデバイスとして登場してきたNexusシリーズは一気にGoogleストアから姿を消しました。
Nexusだけでなく、Chromebookもなくなり、Pixelの一時発売国ではない日本のグーグルストアではほとんど商品が消えるという有様です。

ODMからOEMへ

今回のPixelシリーズのもっとも大きなポイントは、PixelはあくまでもGoogleのスマートフォンという位置づけをしたことです。
本来、Pixelの製造を請け負うであろう最有力候補であったHuaweiとの交渉が決裂したのも、この方針変更が影響していると言います。

これまでGoogleNexusシリーズでは、ODMの方式で製造されてきました。
HuaweiのNexus6P、LGのNexus5Xのように、製造を請け負ったメーカーの名称が色濃く出ていましたので、他のハードやソフトウェアメーカーやにとってはGoogle製というイメージは薄くなるでしょう。

それをPixelでは、Googleの名称のみを押し出してきています。
Pixelには製造元であるHTCの名前やロゴの刻印はありません。
HTCはあくまでもOEMのメーカーでしかありません。
AppleのiPhoneと同じ方法です。

phonebygoogle

スペックにあった高価格に

また価格戦略も大きく変化しました。
NexusシリーズはAndroidの普及のもくろみもあり、比較的、廉価で販売されていました。
しかし今回は$649からというかなり高額な価格で設定されています。

もちろん、Pixelの中身を考えればおかしいことはないのですが、昨年発売されたNexusシリーズの最高位であるNexus6Pの128GB版が、同じ$649でした。
昨年の最高スペックのスマートフォンの価格が、今年のもっとも低い価格になっています。

daydreamvr
Googleが主導するPixelシリーズは、Googleが現時点で考えられるAndroidスマートフォンの最高峰の姿ともいえます。
それだけでなく、DaydreamVRへの対応やGoogleAssistantのプリインストールなど、今後に向けた技術をいち早くアピールする端末でもあります。

Androidスマートフォンのリードデバイスだけでなく、よりブランディングを強めてきたという感じがあります。
NexusからPixelへの移行は、単にブランド銘の変更というだけでなく、Googleのスマートフォン戦略においても大きな転換点となる端末となりそうです。

-市場と分析
-,