市場と分析

Google PixelはAppleのiPhoneやSamsungのGalaxySからシェアを奪えるのだろうか

ロイターに次のような記事が出ていました。

アングル:グーグルの新スマホ、犠牲はアップルよりサムスンか
http://jp.reuters.com/article/google-smartphone-idJPKCN1250E5

記事の主旨としては、

「プレミアム版アンドロイド端末という戦略は、実際にはサムスンから市場シェアを奪う戦略だ」と話すのは、ジャックドー・リサーチのアナリスト、ジャン・ドーソン氏。「グーグルが提携企業とのおおっぴらな競争を望んでいないのは明らかだが、この製品はアップルよりサムスンと競合する面の方がずっと大きい」という。

というものです。

このアナリストのJan Dawson氏は、ときおり日本語訳の記事でも名前をみかえることもあるのですが、その立ち位置が....
アナリストとはいえいわゆる分析家よりも、インフルエンサーマーケティングを生業としている方です。

pixel_press
氏はどうやらPixelの発表会でiPhoneのカメラを見苦しいと言われたのに相当激怒しているようで、ちょっとここでは書きにくい表現というか、紳士的ではない言葉を用いて批判していました。
(さすがにロイターの記事ではその部分は一切、省かれていましたが)

とはいえ、氏の言うPixelがシェアを奪うのはiPhoneではなくGalaxyというのは半分はあたっているのではないかとおもいます。

iPhoneユーザーがPixelに乗り換えることはほとんどないでしょう。

しかしタイミング良くというか、Note7の電池問題でSamsungは大きな痛手を被っているところです。
愛想を尽かした人がPixelに流れたとしても不思議ではありません。

とはいうものの、Note7は独特の立ち位置であり、Note7を望んでいたユーザーにとってPixelは代わりにならないでしょう。
あれだけ話題になった事故のリコールであっても、9割のユーザーが返品やGalaxyS7ではなく、同じくNote7を希望しています。

また日本とは異なり、海外でのSamsungブランドイメージやユーザーの忠誠度はかなり高いという状況もあります
現在、GalaxyS7やS7edgeを利用しているユーザーが次にPixelシリーズを選ぶ可能性はそれほどないようにおもえます。

Pixelはnote7でSamsungを見限ったユーザーの一部を取り込むことはできるでしょうが、ユーザーの大半はやはりNexusシリーズのファンだった人たちではないのかと考える方が自然でしょう。

Galaxy S7 Edge

だが3社ともシェアは伸びないのではないか

そして最終的にはAppleもSamsungも、そしてGoogleもシェアを減らす立場にあるのではないでしょうか。

これまでスマートフォン市場をリードしてきた二大巨頭のAppleとSamsungは、昨年からすでに退潮が始まっているのが大きなニュースになったのは記憶に新しいところです。

なにしろiPhoneもGalaxySも、価格は日本円で8万から10万円くらいはする端末ですが、このクラスのスマートフォンを必要としている人はそう多いわけではありません。
しかも1年2年の短期間で頻繁に買い換える層というのは、新しくはそう増えないのではないかとおもわれます。
日本のようにいびつな販売方法をしているのならともかく、一般の国々ではなおさらのことです。

Oppo、Vivo、Huawei等の台頭してきたメーカーでは、一段安い価格で同クラスのスマートフォンを手に入れることができますし、いわゆる日本で言うところの格安スマホでも、要求を満たすことができます。
大半の人にとってスマートフォンは、通話、メール、ブラウジング、SNS、自撮りといったところができればそう文句はないでしょう。
ポケモンGOですらミッドレンジのスマートフォンで不満無くプレイできてしまいます。

と、氏の意見には異論を述べるのとは別に、やはりこのレベルのフラッグシップにはいろいろと期待をしてしまうのは避けられません。
Pixelも発売後の評価とともに、どれだけシェアを取れるのかは愉しみです。AppleやSamsungの二大巨頭に食い込むことができれば、おもしろくなりそうです。

-市場と分析
-, ,