モバイル技術

ARM Mali-G71 がサポートする VulkanAPI とは

Vulkan Graphics API

ARMの新GPUのMali-G71は、HisiliconのKirin960で採用が決まっただけでなく、Samsungの次期フラッグシップGalaxyS8に搭載されるSoC8895でも採用されると噂されています。
現在、モバイル用GPUでトップを走るAdrenoシリーズに対抗できるチップとして期待されるMali-G71ですが、VulkanというグラフィックスAPIのサポートがひとつの特徴となっています。

Vulkanのサポートは、前のMali-T800からサポートしていますが、G71から採用されているBifrostコアでは、設計時からフルサポートを念頭におかれて開発されています。

Vulkanの能力

このVulkanですが、主流であるグラフィックスAPIのOpneGLを置き換えるものというわけではなく、それよりも低レベルのAPIです。
ここで言う低レベルは良い悪いの意味ではなく、プログラミング的な言いまわしで、よりハードウェアに近く位置するという意味です。
つまりVulkanではGPUを直接制御できるため、ハードウェアの負荷の減少、処理の効率化、高速化だけでなく省電力性能も期待できます。

ARMが、OpenGLとの比較動画をアップしていますが、SoCにかかる負荷がかなり減っています。

また、UnrealEngine4の技術デモ「ProtoStar」をSamsungのGalaxyS7で動作させたムービーは話題となりました。

ただ低レベルAPIのため、Valkanは使うのが難しいという問題もあります。
そのため、基本的にはOpenGLとも共存していくというものになります。

Vulkanの将来性

Vulkanは標準APIを策定する業界団体のKhronosグループにより、今年の2月にVer1.0の仕様がリリースされたものです。
AMDのMantleをたたき台としているのですが、策定前にAPPLEが離脱するなど、必ずしも順調な道のりを歩んできたわけではありません。
(AppleはMetalという独自APIを開発しています)

しかしGoogleがAndroidでサポートを表明していることもあり、今後、大きく伸びる可能性があります。
さらにDaydreamのようなVRでは、高いグラフィックス処理能力が重要になることもあって、大きな影響を及ぼすことが考えられます。

2月に登場したパズルゲーム The Talos Principle にVulkan対応版

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