市場と分析

QualcommがオランダのNXPセミコンダクターズを買収へ。自動車関連への強化

qualcomm-building

半導体メーカーのQualcomm(アメリカ)が、オランダのNXPセミコンダクターズNVを380億ドルで買収すると発表しました。
半導体業界内の買収規模としては過去最高額となります。

今後、各国の規制当局による審査のため、買収の完了は2017年末になる予定ですが、この買収によりQualcommの年間売上高は300億ドルを超える見通しとなります。

Qualcommといえば、モバイル用チップ、特にモデム分野では有名ですが、 今回のニュースはモバイル関連企業の話題とは少し異なります。
NXPは自動車関連への売上高が世界首位の企業で、今回、買収に乗り出した目的は自動車分野への強化の意味が強い戦略です。

モバイル関連は市場の飽和と競争の激化により、レッドオーシャンと化しています。
Qualcommとて厳しい競争に晒されているのは否めません。

半導体メーカーの年間売上高では、1位のIntel(アメリカ)と2位のSamsung(韓国)が不動のツートップです。
しかし3番手につけていたとはいえQualcommは上記の2社とは大きく離されている上に、2015年に入りSK Hynix(韓国)に抜かれ順位を落としています。

半導体業界では再編の動きが強まっており、NXPもFreescale Semiconductorを買収しています。
QualcommはそのNXPを買収することで、売上高で2位のSamsungに迫る規模となります。

JDIをはじめとするディスプレイ産業が自動車関連への進出をもくろんでいるように、この分野は急成長を遂げています
Qualcommにとって自動車関連分野を強化するには、きわめて優良な相手であり、今後の事業展開をひろげるためにも効果的な買収と思われます。

-市場と分析
-, ,